小児歯科について
小児歯科について
乳歯はいつか抜けてしまう歯だから、むし歯になっても大丈夫と思っていませんか?
実際にはその逆で、小さい頃からむし歯があるのに放置しておくと、永久歯に悪い影響を与えたり、お口の中がむし歯になりやすい環境になってしまいます。
小さい頃からむし歯などのトラブルをしっかりと予防し、お口の環境を整えていきましょう。
小児で行う予防歯科
フッ素塗布について
フッ素塗布のメリット
-
- 歯を強くする
-
フッ素を塗ると、歯の表面のエナメル質にフッ素が取り込まれて、酸に溶けにくい歯に変わります。
-
- 歯を溶けにくくする
-
フッ素はむし歯菌の働きを抑えて、酸を作らせないようにします。また、溶け出した歯を修復する「再石灰化作用」を助けるため、ごく初期のむし歯を回復させるのに役立ちます。
シーラントについて
シーラントのメリット
-
- 歯磨きがしやすくなる
-
複雑に入り組んだ奥歯の溝を埋めて、歯の表面を平らに近い状態にするため、歯磨きがしやすくなります。
-
- 歯を削る必要がない
-
一度歯を削ると、元に戻すことは出来ません。シーラントは治療の際、歯を削ることなく行える予防法なので、お子様の大切な歯に負担をかけることはありません。
外傷治療について
こんな時は?
欠けたり折れてしまった歯は、絶対に捨てないで歯科医院に持っていきましょう。欠け方や折れ方によっては、元通りに接着することもできます。
学校の保健室に歯牙保存液があればそこに入れましょう。なければ牛乳か生理食塩水に入れて乾燥を防ぎ、なるべく早めに当院までお越しください。
Q&Aコーナー
-
- Q. 乳歯はいつか抜けるので、むし歯になっても放っておいていいですか?
- A. 乳歯のむし歯を放っておいて悪化させてしまうと、永久歯が生えにくくなることがあります。また、しっかりかめなくなることで、顎の骨や体の成長に悪い影響を及ぼすこともあります。
むし歯を放置しておくと痛みもひどくなっていってお子様がつらい思いをすることになります。進行する前に、早めに治療を始めましょう。
-
- Q. 歯磨きはいつから始めればいいですか?
- A. 乳歯が生え始めたら、歯磨きを始めましょう。
最初はお口の中を触られる練習から始めます。お子様をあお向けに寝かせて保護者の方の膝に乗せたら、清潔な指で歯に触れたり、きれいなガーゼや綿棒などで歯を拭いてあげましょう。
お口の中に触れられることに慣れたら、乳児用の歯ブラシで軽く歯に触れる練習を始めます。嫌がらなくなってきたら、歯を1本ずつ優しく磨きましょう。1本当たり5秒くらい、軽く磨くだけで十分です。
上手にできたらたくさんほめて、歯磨きの楽しさを覚えてもらましょう。
なお、歯磨きのやり方でわからないことがありましたら、お気軽にご相談ください。当院の歯磨きコーナーで、実際に磨きながらやり方をお伝えいたします。
-
- Q. 何歳頃から歯科医院で予防ケアを始めればいいのでしょうか?
- A. 歯が生え始めた頃から歯科医院で予防ケアを受けるようにすると安心です。
当院では定期的にご来院いただき、歯の状態をチェックするとともに、正しい仕上げ磨きの方法も指導しております。特に磨き残しやすい奥歯は、正しいブラッシング方法を知っていただくことでむし歯になるリスクを下げることができます。